オンライン講座で月10万円──これは特別な才能が必要な世界ではありません。むしろ「いま持っている経験」を少しだけ整理し、人の役に立つ形に変えるだけで到達できます。私自身、49歳で起業したときは不安だらけでしたが、最初に安定した収益を生んだのが“オンライン講座”でした。会社員時代の悩みや経験が価値になり、「自分でも人の役に立てる」と実感できた瞬間でもあります。この記事では、あなたが同じように月10万円を現実に変えるためのロードマップを、失敗も含めてすべてお伝えします。
オンライン講座で月10万円は誰でも狙えるのか？【結論と前提条件】
オンライン講座で月10万円は、特別な才能がある一部の人だけが達成できる世界ではありません。むしろ「自分の経験を、人の役に立つ形に変えられるか」がすべてです。私は49歳で初めて起業しましたが、最初に安定した収益を生み出したのがオンライン講座でした。外資系マーケターを27年やってきた私でさえ、「自分に教えられることなんてあるのか？」と最初は不安でした。それでも、会社員時代に積み重ねた経験が“誰かの未来を支えるコンテンツ”になると気づいた瞬間、収益が動き始めたのです。
月10万円の収益モデル（3パターン）
月10万円に到達する方法は、大きく3つだけです。
- 単発販売型（5,000円 × 20名）
初心者でも着手しやすい王道。小さなテーマを1つ決め、必要な人に届ければ数字は成立します。 - 中価格帯型（15,000円 × 7名）
もっとも現実的で再現性が高いモデル。サポートを少しだけ付けることで購入率が大きく伸びます。 - 伴走サポート型（30,000円 × 4名）
「相談できる人がほしい」という市場ニーズに応える形。経験を価値に変えやすく、年齢を重ねた人ほど強みになる。
特別なスキルは不要で、「受講生がどんな未来を望んでいるか」を丁寧に理解することがすべての土台になります。
なぜ再現性が高いのか？市場背景と数字で解説
オンライン講座市場は今も拡大を続けています。理由はシンプルで、
「人はいつでも、どこでも、学べる時代になった」 からです。
- スマホ一台で学べる
- 動画視聴が当たり前
- 副業・転職が一般化
- 個人がスキルや経験を販売する時代へ
需要が大きいので、初心者でも売れやすい。これは私の受講生を見ても明らかで、営業職・事務職・主婦・看護師など、専門性とは無縁に見える人たちでも月5〜10万円を達成しています。
“年齢”は関係ない理由（柳井の実体験）
私は49歳で会社を辞め、50歳を目前にオンライン講座を作りました。正直、不安で眠れない夜もありました。「この年齢で挑戦なんて遅いのでは？」そう思っていました。しかしその不安こそが、受講生と深くつながる“資産”になりました。
年齢を重ねた私だからこそ言える言葉、伝えられる視点がある。
人は“完璧な人”より“同じように悩んできた人”に心を開きます。
だからこそ、あなたの年齢や挫折はすべて武器になります。
「人はいつからでも変われる」――私はそう信じていますし、実際にその姿を何度も見てきました。
多くの人がつまずく原因は３つだけ【悩みの正体】
オンライン講座で月10万円を目指すとき、ほとんどの人がつまずくポイントは実は3つしかありません。才能の問題でも、スキル不足でもありません。むしろ「思い込み」こそが最大の障害です。私自身、最初の講座づくりでまったく同じ壁にぶつかれました。だからこそ、ここを理解すると一気に進みます。
「専門性がない」という勘違い
オンライン講座を作れない人の8割が抱える悩み──それが「私には教えられるほどの専門性がない」という思い込みです。
けれど、多くの受講生が求めているのは“完璧な専門家”ではなく、
「少し先を歩いている人の経験」 です。
私がスターバックスで部長をしていた頃、部下に教えていたことの多くは、専門知識ではなく「どう考えて動くか」という“経験知”でした。そして、それこそが最も価値になります。
あなたが過去に悩んだこと・失敗したこと・乗り越えたことは、すべて誰かの“教材”になるのです。
集客できないのは“導線不在”
「SNSで発信しても人が集まりません…」
これはよく相談される悩みですが、原因は投稿の質ではなく 導線（ゴールへの流れ）がない ことにあります。
必要なのは以下の3ステップだけです。
- 興味を持ってもらう（SNS・ブログ）
- 価値を体感してもらう（無料ミニ講座・体験会）
- 本講座へ案内する（信頼関係ができてから）
多くの人は①しかやっていません。それでは売れないのは当然です。
逆に、この導線を整えるだけで「自動的に参加者が来る」仕組みができます。
私はこれを整えただけで、広告費ゼロで月10万円を突破しました。
単価設定の失敗が利益を消す
「安くしないと売れないのでは？」
そう思って価格を下げてしまう人が非常に多いのですが、実は逆です。
- 単価が低い → たくさん売らないと目標に届かない
- サポートが必要なのに価格に反映されない → 講師が疲弊する
- 「安い＝価値が低い」と誤解される
私も最初の講座を5,000円で販売し、売れても売れてもまったく利益が残らず、心も体もすり減りました。
そこから 15,000円〜30,000円の“適正価格” に上げた瞬間、購入率も満足度も上がり、受講生との関係も健全になりました。
価格は“自信”ではなく“価値”で決めるものです。
月10万円を最短で達成するロードマップ【再現性モデル】
ここからは、私が実際にコンサル生に指導し、最短1〜3か月で月10万円を達成してきた“再現性ロードマップ”を公開します。これは才能ではなく「手順」です。迷いなく進めるよう、一つひとつ明確にしていきます。
STEP1：テーマ選定と“需要のある悩み”の見つけ方
オンライン講座で失敗する最大の理由は、“自分が教えたいこと”をテーマにしてしまうこと です。
必要なのは、たったひとつ。
「お金を払ってでも解決したい悩み」をテーマにすること。
探し方はシンプルです。
- 過去の自分が苦しんだこと
- 周りからよく相談されること
- 仕事で人よりスムーズにできたこと
- 挫折・失敗から学んだこと
特に強いのは「過去の自分を助ける講座」。
同じ悩みの人が必ず一定数存在するので、安定して売れ続けます。
STEP2：受講後の変化（ゴール）を設計する
受講生が講座にお金を払う理由は、講師の知識ではありません。
「受講したらどう変われるのか？」 が明確だからです。
ゴールは以下の3つを満たしていると強いです。
- 変化が具体的（例：SNSが毎日投稿できるようになる）
- 期間が明確（例：30日で達成）
- 受講生の悩みに直結している（例：時間がなくてもできる）
私は常に「受講後の姿」を最初に設計し、それに合わせて講座内容を逆算します。
これだけで成約率は2〜3倍に上がります。
STEP3：オンライン講座の構成テンプレート
どんなテーマでも使える“売れる講座の型”があります。
- 基礎理解（なぜこれが必要なのか）
- 実践ステップ（やるべきことを分解）
- ワーク・テンプレート（すぐ使える形）
- 質問サポート（つまずきの解消）
動画の長さは5〜15分が最適。
長すぎると受講生が挫折します。
「伝える」より「できるようにする」構成にすると、口コミとリピートが自然に生まれます。
STEP4：販売導線（SNS → 無料オファー → 本講座）の流れ
発信しても売れない人は、商品よりも導線を整えたほうが早いです。
売れる導線はこの3つだけ。
- 興味づけ（SNS・ブログ）
悩みを言語化し、「この人は自分をわかってくれる」と感じてもらう。 - 信頼形成（無料ミニ講座・体験会）
価値を感じてもらうステップ。短時間で「なるほど」を渡す。 - 本講座案内（少人数・丁寧）
押し売り不要。信頼があれば自然に申し込みが入る。
私はこれを整えてから、広告費ゼロ・DM営業ゼロで毎月新規が途切れなくなりました。
STEP5：受講率を上げる「伴走型サポート」
オンライン講座の価値は教材ではありません。
“一緒に進んでくれる存在がいるか” が購入の決め手になります。
- 月2回のグループ相談
- チャットで質問OK
- 小さな成功体験のフィードバック
- 挫折しそうなポイントの先回り
人は「孤独」だと行動できなくなります。
だからこそ、伴走サポートを入れると受講生の成果が上がり、あなた自身の実績にもつながるのです。
実例：49歳で起業した私が月10万円を達成したプロセス
ここからは、私自身のリアルなプロセスを共有します。
「成功話」ではなく、失敗や迷いも含めた“等身大の物語”です。
あなたがもし今、不安や迷いを抱えているなら――きっと重なる部分があるはずです。
逃げていた会社員時代〜起業の決断
外資系企業で27年間働き、部長職まで経験しましたが、心のどこかでずっと“逃げている感覚”がありました。
数字を追い続ける毎日。やりがいより義務感。
そして49歳のある日、会議室の鏡に映った自分の顔が、驚くほど疲れていた。
「このままの人生で終わるのか？」
その問いが胸に刺さり、起業を決めました。
しかし、そこからが地獄でした。
肩書きを外した瞬間、“自分には何もない”と痛感したのです。
そんな時、ひとりの後輩に言われました。
「柳井さんの話を聞くと、いつも前に進む勇気が出るんです」
この言葉が、私のオンライン講座の原点になりました。
最初の講座が売れなかった理由
最初に作った講座は、正直ひどいものでした。
- 内容が難しい
- 自分をよく見せようとしていた
- 受講生の悩みを見ていなかった
結果は、売上ゼロ。
私はショックで3日くらい何もできませんでした。
「向いていない」「起業なんて無理だったのか」
そんな言葉がぐるぐる回りました。
でも、そこでやっと気づいたのです。
「講座は“自分を飾る場所”ではない。悩んでいる人のために作るものだ」
この気づきが、全てを変えていきました。
“等身大の発信”へ切り替えて変わったこと
私は思い切って“良い人を演じる発信”をやめました。
- 失敗したこと
- 弱音を吐きたくなったこと
- 会社員時代の葛藤
- 起業初期の不安
これらを正直に発信したところ、驚くほど反応が変わりました。
「同じ悩みを抱えていました」
「柳井さんが話すと安心します」
「私でも挑戦していいんだと思えました」
発信は“完璧さ”ではなく、“誠実さ”が信頼をつくると痛感しました。
月10万円を突破した「小さな仕組み」
売上が動き始めたのは、実はとてもシンプルな仕組みを作っただけでした。
- 週2回のSNS投稿（等身大の話）
- 無料ミニ講座に招待
- 少人数のオンライン講座を案内（15,000円〜）
たったこれだけでした。
広告費はゼロ。
フォロワーも多くありませんでした（当時600人）。
でも、伝えたい相手にまっすぐ届けた結果、少しずつ申し込みが増え、
起業3か月目で月10万円を突破。
“遅咲き”の挑戦でも遅くはない。
人生は、いつでもやり直せる。
私はこの体験を、心からそう信じる理由にしています。
すぐに始められるオンライン講座のアイデア15選
「自分には何を教えられるかわからない」
そう感じている人のために、今日からでも始められるオンライン講座のアイデアを15個まとめました。
どれも“過去の自分を助ける”形にすると売れやすく、再現性があります。
スキル型
- SNS運用の基礎講座
Instagram・X・LinkedInなど、自分が慣れているSNSの使い方を体系化。 - プレゼン資料の作り方講座
元スタバ部長の私が言い切れるのは「資料作成はスキルより型」。
会社員経験の長い人は特に価値化しやすい。 - Canvaで作るデザイン入門
特別なスキルはいらず、需要が爆発的に多いジャンル。 - ChatGPT活用講座（副業・仕事効率化）
今もっともニーズの高いテーマ。初心者向けに教えるだけでも十分価値になる。 - 営業トーク・提案書の作り方講座
営業経験がある人なら“勝ちパターン”を言語化するだけでコンテンツ化できる。
経験共有型
- 転職活動の成功法則
履歴書添削、職務経歴書の書き方、面接対策など、会社員経験が活きる定番テーマ。 - 子育て × キャリア両立講座
働く親の悩みは普遍的。あなたの工夫や失敗談が強い価値になる。 - ストレス管理・メンタルケア講座
燃え尽き経験や挫折がある人は、それを乗り越えたプロセスが講座になる。 - 副業0→1講座（最初の一歩の踏み出し方）
悩んで動けない人に、「行動の小さな型」を伝えるだけで売れやすい。 - 40〜50代のキャリア再設計講座
まさに私が届けている領域。年齢を重ねた視点が大きな強みになります。
伴走・コーチング型
- 30日で習慣化を定着させる講座
運動・早起き・学習など、伴走すると成果が出やすい。 - 目標設定・行動計画コーチング
「やりたいことがわからない」層に安定して需要があります。 - ライティング添削講座
文章を書ける人は、添削型にするだけで価値が跳ね上がる。 - SNSプロフィール添削サービス
プロフィールが変わるだけで反応率が上がるため、満足度が高い領域。 - コミュニケーション改善メンタリング
人間関係に悩む人は常にいるため、普遍的で継続性のあるジャンル。
どのテーマにも共通して言えるのは、
「自分の経験 × 誰かの悩み」を掛け合わせるだけで十分価値になる
ということです。
あなたの過去の苦しみ・工夫・乗り越えた話こそ、最大の資産です。
よくある質問（FAQ）とつまずきポイントの処方箋
オンライン講座を始めようとすると、ほぼ全員が同じ悩みにぶつかります。
これは「自分だけの不安」ではなく、誰もが通る道です。
だからこそ、ここで先に“正しい答え”を知っておくと行動が一気に軽くなります。
スキルがない人はどうする？
最も多い質問ですが、実は誤解されています。
オンライン講座の価値は “スキルの高さ” ではなく “経験の深さ” です。
- 過去に失敗した経験
- 一度つまずいたからこそ見える視点
- 迷っていた頃の自分へ伝えたいこと
これらは専門家よりも強い武器になります。
私は27年もマーケティングにいたのに、最初に売れた講座は「初心者向けの小さな悩みを扱った講座」でした。
高度なノウハウより、“少しだけ前を歩いている人の言葉”が求められるのです。
集客ゼロでも始められる？
結論、始められます。
理由は、最初に必要なのは「大人数の集客」ではなく “濃い1〜3名” だからです。
集客ゼロからスタートする場合は、次の順序が最も再現性があります。
- SNSで「学び・気づき・日常の工夫」をコツコツ投稿
- 過去の知人や元同僚など “すでに繋がりのある人” に無料ミニ講座を案内
- その中の興味を持ってくれた方へ、本講座へ案内
私も最初の3名の受講生は“元同僚・知り合い”でした。
そこから口コミが広がり、安定して集客できるようになりました。
価格はいくらにすべき？
初心者ほど 安く設定しすぎる 傾向があります。
しかし、価格は「経験年数」ではなく “受講後の変化の価値” で決めるものです。
目安は以下。
- 小テーマの講座（録画）… 5,000〜12,000円
- サポート付き講座（30〜60日）… 15,000〜30,000円
- 伴走型・添削型… 30,000〜50,000円以上
※低価格にするほど、講師の負担が増え、質も下がりやすいです。
私自身、5,000円で売っていた時より、15,000円にしたときの方が購入率が高くなりました。
録画とライブ、どちらが売れる？
結論：
最初はライブ（Zoom）一択。
慣れてきたら録画コンテンツを作る、のが最短ルートです。
理由は3つ。
- ライブの方が準備が少なく早く始められる
- 参加者の反応を見ながら内容を改善できる
- 動画編集の技術がいらない
私も最初の3か月はすべてライブ講座でした。
録画は“後から作る資産”であり、最初から完璧を求める必要はありません。
今決断しないと“時間を失う”理由
オンライン講座は「いつか挑戦したい」と思っている人が非常に多い分野です。
しかし、挑戦を先延ばしにすると、そのぶん“目に見えない損失”が積み重なっていきます。
ここでは、なぜ「今、動くこと」が未来の利益になるのかをお伝えします。
競争ではなく“市場の初期段階”が今
オンライン教育市場は年々拡大していますが、まだ本質的には “黎明期（れいめいき）” です。
- 教えられる側の人口が増えている
- 学びのオンライン化が加速
- 個人のスキル販売が一般化
- 高額講座ではなく“小さな講座”への需要が増加
つまり、今始める人は “市場が伸びる波にそのまま乗れる” というメリットがあります。
私が起業した49歳の頃も同じ状況でしたが、もしあの時に動いていなければ今の自由な働き方はありませんでした。
情報発信の積み上がりは武器になる
オンライン講座の成功は、才能より 「積み上げ」 によって決まります。
- 過去の投稿が信頼になる
- ノウハウが蓄積される
- 読者やフォロワーの母数が増える
- 自分の言葉が研ぎ澄まされていく
今日始めた一歩が、数ヶ月後には“資産”に変わります。
逆に、半年後に始めようとしても、積み上げの差が大きく開いてしまいます。
私自身、最初の1か月は反応ゼロでしたが、3か月で大きく変わりました。
“積み上がった過去”が未来の売上を作ってくれたからです。
行動しないままの1年がもたらす損失
厳しいようですが、事実として――
「やらなかった1年」は、挑戦した1年より大きく失われます。
- 情報発信がゼロのまま
- 経験がゼロのまま
- 受講生も実績もゼロのまま
- 苦手意識だけが大きくなる
- 自信が徐々に削られる
私が会社員時代に最も後悔しているのは、
“やってみたいと思った時に動かなかった時間”でした。
一方で、挑戦した人はほぼ全員、こう言います。
「もっと早くやればよかった」
挑戦に遅いはありません。
でも、“今”が一番若い日であることも事実です。