会社員として働きながら副業で講座を売る――これは特別な人だけができるものではありません。むしろ、会社員こそ“すでに価値のある経験”を持っています。僕自身、49歳で初めて講座販売に挑戦したとき、肩書きよりも「これまでの人生で得た実感」が求められていることを痛感しました。多くの人が悩むのは「何を教えればいいか分からない」「売り方が見えない」という部分ですが、正しい手順を踏めば大丈夫です。この記事では、僕が独学1年で30万円を投資し、そして月100万円に到達するまでに学んだ“会社員でも無理なくできる講座販売の道筋”を、失敗も含めて包み隠さずお伝えします。今のあなたの経験が、誰かの人生を助ける資産に変わる。その第一歩を一緒に描いていきましょう。
会社員でも副業で講座販売ができる理由
会社員が持つ「すでに価値ある経験」とは?
会社員として働く中で培った経験は、あなたが思っている以上に“教える価値”があります。
例えば、業務改善の工夫、後輩育成の成功体験、営業で培ったコミュニケーション術、チームをまとめたマネジメント経験──これらはすべて、まだ悩んでいる誰かにとっては「お金を払ってでも知りたい知識」です。
僕自身、スターバックスで部長を務めていた頃、特別な才能があったわけではありません。けれど、27年間の外資キャリアで培った「人を育てるプロセス」や「マーケティングの思考」は、独立後の講座で最も評価された部分でした。
つまり講座販売とは、“あなたの毎日の仕事そのもの”を資産に変える行為なのです。
僕が49歳で気づいた“人こそがコンテンツ”の本質
49歳で初めて起業したとき、僕は痛感しました。人は「完璧な専門家」よりも、「リアルな経験者」に学びたいのだと。
たとえ失敗があっても、遠回りしていても、そのストーリー自体が価値になる。
なぜなら、受講生が求めているのは“正解”ではなく、“自分と同じ目線で伴走してくれる人”だからです。
僕が講座を始めた当初、「こんな等身大でいいのか?」と不安だったのですが、最初に申し込んでくれた方はこう言いました。
「柳井さんの“逃げてきた過去”があるからこそ、私も挑戦できる気がしました」
このとき、僕は確信しました。
講座とは商品ではなく、“人”で選ばれる。
会社員であるあなたの背景は、それだけで他の誰とも違うコンテンツなのです。
副業として講座販売が相性の良いシンプルな理由
会社員が講座販売と相性がいい理由は3つあります。
- 時間を切り売りせず収益をつくれる
一度つくれば、あなたが働いていない時間でも受講される。僕も会社員時代なら絶対に魅力を感じていたポイントです。 - 小さく始めて大きく育てられる
最初はプラットフォームでOK。売れる実感が出てから、自社サイトやコミュニティ運営に広げればいい。 - “経験の棚卸し”がキャリアの武器になる
講座を作る過程で、「自分が何を強みにしてきたか」が明確になり、会社員としての仕事にも驚くほど良い影響が出ます。
副業で講座を始めるとは、お金だけでなく“自分の価値”を掘り起こすプロセスでもあるのです。

会社員の副業講座がうまくいかない原因
なぜ多くの人は「講座を作ったけど売れない」のか?
副業で講座販売を始めた多くの人がつまずく最大の理由は、「先に講座を作ってしまう」 ことです。
講座が売れるかどうかは、クオリティより前に “誰のどんな悩みを解決するか” が明確かどうかで決まります。
僕も独立直後に同じ失敗をしました。
「これなら価値があるはずだ」と思い、1か月かけて講座を作り込んだのに申し込みゼロ。
原因はシンプルで、「柳井さん、これって誰向けなんですか?」と言われるほど“相手の姿”が見えていなかったのです。
講座は、作る前に売れる。
これが副業講座の鉄則です。
忙しい会社員が陥る3つの誤解
会社員が講座販売でつまずく典型的な誤解があります。
- 「専門家じゃないと教えられない」
→ 必要なのは専門性ではなく“1歩前を歩く経験”。
例えば、あなたが3か月悩んで克服したことは、これから同じ道を歩く人にとって貴重なガイドです。 - 「時間がないから無理」
→ 講座は“資産型”。最初に1〜2週間で作れば、その後は手が離れる部分が多い。
会社員こそ時間のレバレッジを使えるビジネスです。 - 「集客が一番むずかしい」
→ たしかに難易度はありますが、最初から完璧な発信を求める必要はない。
僕だって最初の3か月は反応ゼロでした。しかし、誰か一人が反応してくれるまで続けると、雪だるまのように増えていきます。
誤解を解けば、会社員でも副業講座は“普通にできる選択肢”になります。
僕が独学1年で遠回りした“最大の失敗”
49歳で起業し、30万円以上を教材やツールに投資したのに、正直、最初の半年は何も成果が出ませんでした。
原因は単純で、「自分の強みを言語化できていなかった」 のです。
その後、メンターに言われて初めて気づきました。
「柳井さん、それは“教えたいこと”であって“求められていること”じゃないですよ」
そこから僕は、過去のキャリア・失敗・成功・価値観を徹底的に棚卸しし、
「人こそがコンテンツ」という軸にたどり着きました。
結果、受講生の声が急に増え、最終的には月100万円を達成。
遠回りした分だけ、講座の価値も深まりました。
だからこそ、あなたには僕と同じ遠回りをしてほしくないのです。

会社員の副業で講座販売する具体的ステップ
Step1:誰のどんな悩みを解決する講座にするか
講座づくりで最初にやるべきことは、内容を作ることではありません。
“誰を救う講座なのか?” を決めることです。
僕が講座づくりで大きくつまずいたのは、この「相手の明確化」を甘く見ていたからでした。
人は、自分に必要な講座しか買いません。つまり、ターゲットがぼやけていたら、どれだけ良い内容でも売れないのです。
具体的には次の3点を決めます。
- 対象者(例:30代会社員、副業初心者)
- 現在の悩み(例:何から始めればいいかわからない)
- 未来のゴール(例:月3〜5万円を安定して稼ぐ)
講座は悩みから逆算して設計する。
これが会社員でも最短で成功するための最重要ポイントです。
Step2:講座コンテンツをモジュール化する方法
ターゲットが決まったら、次は“解決までの道筋”をシンプルに整理します。
僕が講座を成功させるうえで痛感したのは、内容の多さではなく「順番」の重要性 です。
基本形はこの3ステップでOKです。
- 基礎理解(なぜその課題が起きているのか)
- 具体的な実践(やるべき行動を細かく分解)
- 結果につなげるサポート(チェックリストや振り返り)
会社員は時間が限られています。
だからこそ「短時間で進められる小さな成功体験」を組み込むと、受講生の満足度が劇的に上がります。
Step3:初心者でも選べる3つの販売ルート
副業講座の売り方は、次の3つのどれかで始めれば十分です。
- Udemyやストアカなどのプラットフォーム
→ 集客力に頼れるので初心者向け。 - 自社LP(note・WordPress・ペライチなど)での販売
→ 価格設定と顧客リストが手に入るため、長期的にビジネス化しやすい。 - SNS・LINE・メルマガで直接販売
→ “あなたの人柄”をコンテンツにでき、高単価講座と相性が良い。
僕自身も最初はプラットフォームで経験を積み、その後LP販売やコミュニティ運営へ広げていきました。
小さく始めて、大きく育てる。
これが会社員副業の王道です。
Step4:会社員でも継続できる集客設計
講座づくりよりも、多くの人が悩むのが「集客」。
でも実は、会社員でもできるシンプルな型があります。
- 平日:短文発信(SNS)で接点づくり
- 週末:長文コンテンツ(ブログ・note)で信頼づくり
- 月1回:無料セミナーや体験会で見込み客を教育
僕はこれを続けて、半年後に初めて「柳井さんから学びたいです」というDMが届きました。
たった一人の反応でも、そこから大きく流れが変わります。
Step5:自動化で“働きながら売れる仕組み”を作る
会社員が副業講座を成功させる最大の鍵は、自動化 です。
- ステップメール
- 自動決済
- 講座プラットフォームの活用
- 録画講座の販売
これらを組み合わせると、あなたの睡眠時間や勤務中にも受講者が増える仕組みができます。
僕が月100万円を達成したのも、この自動化を整えてからです。
会社員の副業は“時間制約との戦い”ですが、自動化を使えばその壁を超えることができます。

実体験:僕が49歳で初めて講座販売したときのリアル
30万円の投資、半年の停滞…それでも続けた理由
49歳。スターバックスを離れ、外資系27年のキャリアを手放して独立したとき、僕は正直、不安でいっぱいでした。
「本当にやっていけるのか?」
「家族に迷惑をかけないだろうか?」
講座販売を始めようと決め、教材やツールに30万円以上を投資しました。
しかし、結果は半年間“申し込みゼロ”。
自分の価値が誰にも届いていない感覚は、本当にしんどいものです。
朝起きると胸が重く、画面の前に座るのもつらい。
「俺、何やってるんだろう…」と何度も思いました。
それでも続けられた理由は一つ。
「逃げない人生を生きたい」 と覚悟したからです。
僕はサーフィンが好きで、うまく乗れない波ほど悔しくて、海に戻りたくなります。
人生も同じで、逃げたら余計に波が大きく見える。
続けていれば、必ず“自分に合った波”が来ると信じていました。
最初の受講生が生まれた「小さな突破口」
転機は、何気なく配信した1通のメールでした。
自分の失敗や葛藤を、そのまま正直に書いたのです。
すると、たった1通の返信が来ました。
「柳井さんの言葉に救われました。講座があれば受けてみたいです」
震えるほど嬉しかった瞬間でした。
その方が、僕の講座の最初の受講生になります。
この“たった一人”の存在が、すべてを変えました。
講座づくりの方向性が明確になり、発信の軸も固まり、迷いが消えたのです。
講座販売の本質は、
「まだ見ぬ誰かを助けること」
だと強く実感した瞬間でもありました。
月100万円を達成したときに見えていた景色
そこから半年後、僕は初めて月100万円を達成しました。
特別なスキルが伸びたわけではありません。
広告を大量に打ったわけでもありません。
やったのは、次の3つだけです。
- ターゲットを徹底的に絞ったこと
- 自分の実体験を隠さず伝えたこと
- 必要な人に“刺さる言葉”を積み重ねたこと
月100万円を達成したとき、見えていた景色は華やかなものではありませんでした。
むしろ、「この働き方なら誰でも再現できる」と静かに確信したのです。
僕は特別ではありません。
ただ、逃げずに続けただけです。
その事実こそ、この記事を読むあなたへの一番のメッセージかもしれません。

今日から始められる「会社員×講座副業」のロードマップ
まずやるべきことは“教える内容”ではない
多くの人が副業で講座を始める時、真っ先に「何を教えよう?」と考えます。
しかし実際に成果が出る人は、最初に “誰を助けたいか” を決める ところから入ります。
教える内容は「相手が求めるもの」から逆算すれば後から決まります。
僕が最初につまずいたのも、まさにこの順番を間違えたことでした。
あなたが今日まずやるべきは、次の一つだけです。
“自分が助けたい過去の自分”を書き出すこと。
これが講座の原点になります。
最短で形にするための週末ワーク
会社員でも無理なく取り組める“週末2〜3時間”のロードマップをご紹介します。
(1)土曜:棚卸しワーク 30分
- これまでの仕事でうまくいったこと
- 人からよく感謝されたこと
- 苦しんで乗り越えた経験
ここに、講座になる“金脈”が隠れています。
(2)土曜:講座の方向性を決める 60分
- 誰のどんな悩みを解決するか
- その人はなぜ今困っているのか
- あなたならどう導けるか
(3)日曜:講座のモジュール案を作る 60分
- 3〜5つのステップで道筋をつくる
- ワークシートやチェックリストも考える
(4)日曜:SNSで1投稿だけ発信する 10分
テーマは「今日の気づき」だけでOK。
これがあなたの最初の“集客の種”になります。
この繰り返しだけで、講座の骨格ができあがっていきます。
今決断しないと時間を失う理由
副業で講座販売をやりたいと思いつつ動けない人の多くは、
「まだ準備が整っていないから」と言います。
しかし、僕は49歳で気づきました。
準備が整う日は一生来ません。
行動することでしか整わないのです。
もし今日も何も変わらなければ、来月も同じ場所にいます。
そして、気づけば1年が過ぎ、
「去年の今頃も同じことを考えていたな…」
という自分と向き合うことになります。
逆に、今小さな一歩を踏み出せば、
3ヶ月後には講座の形ができ、
半年後には初めての受講生が生まれ、
1年後には人生が大きく変わっているかもしれません。
行動の差は、時間の差になる。
そしてその時間こそ、人生の資産です。

よくある質問(FAQ)
顔出ししたくないけど講座販売は可能?
可能です。
実際、僕の受講生の中でも 顔出しなしで売れている方は多数 います。
顔を出すかどうかよりも重要なのは、
- 声や文章で“人柄”が伝わること
- 受講生が「この人は自分を導いてくれそう」と感じること
講座そのものはスライド+音声でも成り立ちますし、SNSもイラストアイコンで問題ありません。
顔出しをしない分、 「言葉の透明性」や「実体験の深さ」 を丁寧に伝えると信頼が積み上がりやすくなります。
時間がない会社員でも本当にできる?
できます。というより、会社員こそ 「時間の制約を味方につけられる」 僕の経験からもそう言えます。
理由は3つです。
- 講座は資産型:一度つくれば繰り返し使える
- 自動化が可能:決済、メール配信、講座視聴は自走する
- 週末2〜3時間で十分前に進む:毎日SNS投稿しなくても成果は出る
僕も最初は副業レベルの稼働でした。
短時間だからこそ“無駄な作業をしない”という強い構造ができ、結果的に効率の良い講座運営ができました。
どのプラットフォームが初心者向け?
最初の一歩なら Udemy と ストアカ が鉄板です。
- Udemy:動画講座に最適、世界的プラットフォームで集客力が高い
- ストアカ:オンライン・対面の両方あり、まずは“教える”経験を積みやすい
どちらも“まず売ってみる → 反応をみて改善する”という流れが作りやすく、講座初心者に最適です。
その後、
- 自社LP(WordPress・ペライチ・note)
- LINE・メルマガ販売
などに広げていくと、収益の柱が複数できます。

