●良いFAQの大半は問い合わせ・営業・検索キーワードなど既存データに存在し、ChatGPTはそれを補完・増幅する役割で使うと精度が上がる
●FAQ量産では前提条件・役割指定・出力ルールを明確にしたプロンプト設計が重要で、質問文のみを50個生成するのが最も効率的
●10分で50個作るには生成後すぐに不要削除と用途別分類を行い、質を磨く前に全体構造を整えることがポイントとなる
●SEOとCVに効くFAQは「検索される言葉」と「購入前の不安」に寄せ、ページ下部ではなく迷いが生じる位置に配置する
●FAQは作成して終わりではなく、問い合わせや営業ログを元に定期更新することで、継続的に成果を生む資産になる
FAQを作ろうとすると、なぜか時間が足りなくなりませんか?
質問が思いつかない、整理できない、作っても成果が出ない。
私自身、同じ壁に何度もぶつかってきました。
この記事では、ChatGPTを使って10分で50個のFAQを作る現実的な方法を、実務目線で解説します。
小手先のテクニックではなく、今日からそのまま使える手順だけをまとめました。

なぜFAQ作成は「時間がかかる作業」になりがちなのか?
結論から言うと、FAQを「考える作業」だと思っている限り、永遠に終わりません。
現場でよく見るのは、担当者が机に向かって「お客様は何を聞きたいんだろう…」と悩み続けるパターンです。正直に言うと、これは努力の方向がズレています。
私の経験では、FAQ作成が長期化する主因は次の3つです。
- 質問をゼロから捻り出そうとしている
実際の顧客接点(問い合わせ・営業・検索)を見ていない。 - FAQの目的が曖昧
SEOなのか、CVR改善なのか、サポート削減なのかが決まっていない。 - 粒度がバラバラ
抽象質問と具体質問が混在し、整理に時間がかかる。
これらが重なると、「完璧なFAQ」を目指してしまい、結果として1問作るのに10分以上かかる──という事態になります。



この図で見てほしいのは、時間がかかる人ほど“頭の中”だけで完結させようとしている点です。
一方、短時間で量産できる人は、FAQを「すでに存在する情報を集めて並べる作業」と定義しています。
ここで一度、考え方を切り替えてください。
- ❌ FAQ=センスや文章力が必要
- ✅ FAQ=顧客の声を分類する作業
この前提が揃うと、ChatGPTは質問を生み出す相棒ではなく、整理と量産を担う作業者として使えるようになります。
FAQは「考える」より「集めて整理する」もの
結論から言うと、良いFAQの8割はすでに社内外のどこかに存在しています。
ゼロから発想しようとするから苦しくなるだけで、実務では「拾って・並べて・整える」だけで十分です。
私が現場で必ず確認する FAQネタの主な流入元 は、次の4つです。
- 問い合わせメール・フォーム
→ 実際に“困っている人”の生の声。最優先。 - 営業・接客時の質問
→ 購入直前の不安や比較ポイントが詰まっている。 - 検索キーワード・サジェスト
→ 「◯◯とは」「◯◯ 料金」「◯◯ デメリット」など。 - ChatGPTによる視点補完
→ 人間が見落としがちな“初学者視点”を補う。
ポイントは、ChatGPTを「最初から全部考えさせない」ことです。
先に“材料”を集め、その整理と増幅をAIに任せます。



この図のように、FAQネタは放射状に集まります。
重要なのは、**どれも「想像」ではなく「実在する質問」**だという点です。
まずやるべき具体手順(5分)
- 過去3か月分の問い合わせをざっと眺める
- 営業・接客担当に「よく聞かれる質問」を3つ聞く
- 検索キーワードを10個ほどメモする
この時点で、すでに20〜30問分の素材は揃います。
足りない分をChatGPTで補えば、50問は現実的な数字になります。
ここまでできれば、次は
👉 ChatGPTにどう指示すれば、一気に50問出るのか?
という段階です。
ChatGPTでFAQを一気に50個出す基本プロンプト
結論を先に言います。
FAQ量産の成否は「プロンプトの設計」で9割決まります。
「FAQを50個作ってください」と投げても、精度が低く使えないのはこの設計が抜けているからです。
私が現場で必ず入れている要素は、次の3点です。
- 前提条件:どんな商材・誰向けのFAQか
- 役割指定:ChatGPTに何者として考えさせるか
- 出力ルール:質問の切り口・粒度・数
これを押さえるだけで、「それっぽい質問」ではなく
実務でそのまま使えるFAQ が一気に出ます。


基本プロンプト(そのまま使える型)
以下は、私が実際に使っている FAQ量産用のベース型 です。
あなたは〇〇業界で実務経験のあるマーケティング担当者です。
以下の条件を前提に、FAQ用の「質問文のみ」を50個作成してください。
【前提条件】
・商材:〇〇
・対象:〇〇を検討中の初心者
・目的:購入前の不安解消とSEO対策
【出力ルール】
・1行1質問
・具体的で検索されやすい表現にする
・「料金・効果・比較・デメリット・導入方法」を必ず含める
・Yes/Noで終わらない質問にする
ここで重要なのは、回答を書かせないことです。
最初からQ&Aにすると、ChatGPTは無難な説明文を量産しがちで、編集コストが跳ね上がります。
よくある失敗パターン(私もやりました)
- ❌ 役割指定なし → 表面的で誰向けかわからない質問
- ❌ 出力ルールが曖昧 → 同じような質問が大量発生
- ❌ 数を欲張りすぎる → 100問出して精査に30分かかる
50問・質問のみ・用途限定
この3点を守ると、「10分で使えるFAQリスト」が現実になります。
次のブロックでは、
👉 このプロンプトを使って実際に10分で50問作る手順
👉 精査・整理まで含めた実務フロー
を、順番に解説します。
10分で50個作る実践ステップ(そのまま使える手順)
結論から言うと、「生成 → 整形 → 仕分け」までを一気にやるから10分で終わります。
途中で悩んだり、文章を直し始めると一気に時間が溶けます。ここは割り切りが重要です。
全体の流れ(10分想定)
- ① ChatGPTで質問を50個生成(3分)
- ② 不要・重複を削除(3分)
- ③ 目的別に分類(4分)



① ChatGPTで質問を50個生成(約3分)
前のブロックで紹介したプロンプトを使い、
「質問文のみ・50個」 を一気に出力させます。
ここでのルールは1つだけ。
- ❌ 良し悪しを考えない
- ✅ とにかく全部出す
この段階では、質は6割でOKです。
② 不要・重複を削除(約3分)
次にやるのは「磨く」ではなく「捨てる」作業です。
私がやっている削除基準はシンプルです。
- 明らかに意味が重複している
- 自社商材では絶対に聞かれない
- 抽象的すぎて検索されなさそう
この基準で削ると、
50問 → 35〜40問 くらいに自然と絞られます。
③ 目的別に分類(約4分)
最後に、FAQを「用途」で分けます。
これをやらないと、FAQページが読みにくくなり、CVにもつながりません。
おすすめの分類軸はこの5つです。
- 料金・費用
- 効果・成果
- 比較・違い
- デメリット・注意点
- 導入・使い方
分類してみると、
「料金の質問が多すぎる」「デメリットが足りない」
といった 構成の偏り が見えてきます。
ここで不足分だけ、ChatGPTに追加生成させればOKです。
考えるのは人間、増やすのはAI。役割分担はこれで十分です。
ここまでで、
👉 10分で“使えるFAQの原型”が完成します。
次のブロックでは、
このFAQを「SEO・CVにつながる形」に仕上げる編集ルールを解説します。
SEO・CVにつながるFAQに仕上げる編集ルール
結論を先に言います。
FAQは「数」ではなく「置きどころ」と「聞かれ方」で成果が決まります。
50問作っても、検索にもCVにも効かないFAQは正直いくらでもあります。
私が現場で必ずやっている編集ルールは、次の3つです。
ルール①|質問文は「検索される言葉」に寄せる
ChatGPTが出す質問は、どうしても説明口調になりがちです。
そのまま使うのではなく、検索クエリに寄せます。
- ❌ このサービスの料金体系を教えてください
- ✅ ◯◯の料金はいくら?初期費用や月額は?
ポイントは、
- 疑問形
- 短く
- 名詞+不安ワード(料金・デメリット・比較)
ルール②|CVに効くFAQは「不安系」が多い
SEOだけを意識すると「とは系」ばかり増えますが、
成約に効くのは不安を直視した質問です。
- 契約後に追加費用はかかりますか?
- 効果が出なかった場合はどうなりますか?
- 他社と比べて劣る点はありますか?
正直に言うと、
この手のFAQを避けているサイトほどCVRは伸びません。
ルール③|FAQは「ページの下」に置かない
よくある失敗が、FAQをページ最下部にまとめるだけの構成です。
私の経験では、次の配置が効果的でした。
- 料金ページ → 料金FAQ
- サービス説明 → 比較・デメリットFAQ
- 申込み直前 → 不安解消FAQ
「読者が迷う直前」に置く。
これだけで直帰率・CVRは変わります。



この比較図では、
“説明したいFAQ” と “聞かれているFAQ” の違いを見てください。
後者に寄せた瞬間、FAQは営業ツールに変わります。
ここまでで、FAQは
- 作れる
- 量産できる
- 成果に近づけられる
状態になりました。
次のブロックでは、
👉 私自身がやらかしたFAQ作成の失敗例と、数字が変わった改善
を正直に共有します。
私が現場でやらかしたFAQ作成の失敗と改善例
正直に言うと、私自身も「FAQを量産して満足する」失敗を何度もやっています。
特に独立前、数字を急いでいた時期は典型的でした。
当時の失敗パターン
- とにかく数を増やす(100問以上)
- すべて1ページにまとめる
- 「とは系」「概要説明系」ばかり
見た目は充実していましたが、
CVRはほぼ変わらず、直帰率も高いままでした。
原因はシンプルです。
FAQが「読む価値のある場所」に置かれていなかった



改善でやったこと(手順)
私が実際にやった修正は、難しいことではありません。
- FAQを用途別に分解
- 料金FAQ
- 不安解消FAQ
- 比較FAQ
- 各FAQを該当ページに移動
- 料金ページの直下
- 申込みボタン直前
- 「とは系FAQ」を半分削除
- 残したのは検索流入があるものだけ
数字の変化(実例)
- 料金ページCVR:約1.3倍
- 「料金はいくら?」系FAQの閲覧率:2倍以上
- 問い合わせ前の離脱:明確に減少
派手なテクニックは一切ありません。
「どこで・何を聞かれているか」に合わせただけです。
この経験から学んだのは、
- FAQは「情報量」ではなく「配置」
- 作成より運用と編集が成果を左右する
という点でした。
次のブロックでは最後に、
👉 FAQを作って終わりにしないための運用チェックリスト
をまとめます。
FAQを「作って終わり」にしない運用チェックリスト
結論から言うと、FAQは「更新されているかどうか」で価値が決まります。
一度作って放置されたFAQは、SEOにもCVにもほとんど効きません。これは本当によく見ます。
私が現場で使っている 最低限の運用チェックリスト を共有します。



FAQ運用チェックリスト(実務用)
月1回、5分でOKです。
- □ 新しい問い合わせが増えていないか?
- □ 営業・サポートから同じ質問が出ていないか?
- □ 料金・仕様変更で古くなっていないか?
- □ 検索流入があるFAQはどれか?
- □ 読まれていないFAQは削除候補か?
ここで大事なのは、足すよりも減らす判断です。
FAQは多ければ良いわけではありません。
FAQが「育つサイト」と「死ぬサイト」の違い
私の経験では、差が出るのはこの一点です。
- ❌ FAQを「コンテンツ」として扱っている
- ✅ FAQを「顧客対応のログ」として扱っている
問い合わせ・営業・検索ログが更新され続ける限り、
FAQも更新され続ける。
この循環ができると、FAQは自然と成果に直結します。
まとめ|ChatGPT×FAQ作成は「設計」と「割り切り」が9割
最後に要点を整理します。
- FAQは考えるものではなく、集めて整理するもの
- ChatGPTは発想役ではなく、量産と整理の補助
- 50問はゴールではなく、編集と配置が本番
- FAQは作成よりも、運用で差がつく
正直に言うと、
この手順を知っているだけで、FAQ作成は「重い作業」ではなくなります。
失敗回避ポイント(よくある落とし穴)
- 最初から完璧を目指す
- 回答までAIに任せきる
- 1ページに全部まとめる
- 更新しない前提で作る
どれも、私が実際にやって失敗しました。
まずは「10分」で試してみませんか?
いきなり完璧なFAQを作る必要はありません。
- まず50問出す
- 不要なものを削る
- 置き場所を変える
この3つだけで、サイトの反応は変わります。
「自社の場合、どこから手をつけるべきか分からない」
そんな時は、一度状況を整理するだけでもOKです。
無理な提案はしませんので、気軽に考えをまとめてみてください。
